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    ブラジル連邦共和国 Federative Republic of Brazil:身の回りに目を向ける


    南米シリーズ②

    【ブラジル連邦共和国 Federative Republic of Brazil:身の回りに目を向ける】

    南アメリカの国、ブラジル連邦共和国(通称:ブラジル)の紹介です。

    寛容な特質をもつ国

    ブラジルはラテンアメリカ最大の国で、その面積は南アメリカ大陸の47%を占めます。かつてポルトガルの植民地でしたが、1822年に独立を果たしました。今日では10本の指に入る工業国にまで発展したものの、世界で最も所得格差が大きい国のひとつです。人口の3分の2は大都市に住み、その多くはスラム(都市部で極貧層が居住する過密化した地区)に居住しています。ご存知の方が多いと思いますが、ブラジルは常に移民社会でした。民族主義や人種差別はありますが、他の国なら戦争の原因となる宗教、人種、民族に対して自由な多文化社会です。根強い不平等による矛盾にもがきながらも活気のある社会を形成しています。

    ボランティア活動の広がり

    ブラジルでは、ボランティアを「参加と連帯の価値観に動機づけされ、自発的であり、しかも報酬を求めずに、社会や地域の利益の為に自分の時間と労働と才能を提供する市民」と定義しています。ブラジルは広大で多様なため、ボランティア活動に関わる人の関わり方も非常に多種多様です。
    1990年代の民主主義政府のもと、飢餓撲滅、生活向上のため市民アクション、通称CAAHL(Citizen’s Action Against Hunger and for life)は、今日のボランタリーな活動の形態に重要な影響を与えました。独立した協議会が設立され、地域の課題や早急に必要とされているニーズに取り組みました。このキャンペーンは人々の関心を呼び、わずか3ヶ月間で約3000以上の協議会、あらゆる階層のボランティアの参加によって形作られました。

    1人1人が問題解決への糸口を探す 【活動事例】

    ブラジルは子どもの死亡率が高い国です。下痢、栄養不良、呼吸器系障害、出産時の合併症などが原因です。ブラジルのConferencia Nacional Dos Bispos do Brasilの教区活動は、ミナスジェライスに住むおよそ16万2500人の6歳以下の子供たちを対象に活動しています。教区の信者のボランタリーな活動のお陰で近年子供たちの死亡率は下がっています。およそ3106の地域で毎月1万人5787人のボランティアが、6歳までの栄養不良の子供たちの体重をチェックしています。彼らの活動はそれだけではなく、妊娠中の女性に母乳養育についての情報を提供したり、低所得の家庭に健康的な食事の作り方を教えたり、収入を増やすためのプロジェクトを始めようとする団体を支援したり、活動の幅が広いのです。これらの活動は慈善活動ではなく、貧しい人々の団結力を高めることによって彼らの基本的な生活改善するための活動であると考えられています。きっと、教区活動によって、彼ら自身が問題解決の糸口を探すことができるようになるのかもしれませんね。

    身の回りに目をむける、これからのブラジルのボランティア活動

    ボランティア活動をしたいという新しい気持ちは、単に共同行動で変化を起こすということだけではなく、1人ひとりがもっと社会や、地域、自分たちの周りに責任をもつことの中にあるのです。何よりも、自分たちの社会に関心をもつことが大切です。今後、ブラジルは今日の多様な現実を受け入れるボランタリーな活動のビジョンが発展していくことでしょう。
    参考文献:
    マルフリートマリ・ホファート編『世界のボランティア活動-各国の歴史と実例』(アルク、2002年)